愛合傘Ⅱ~出会うことで始まる物語~



凄い、ここの人達のほとんどが南高の制服を着ている。


私の周りには小学校時代からの先輩がいた。



「次とまります、次とまります」


バスのアナウンスが流れた。


揺れるバスに耐えながらもバスは市場で止まった。


後ろから人が来る。
その時パッと目が見開いた。

「……圭太…?」

小さく呟いた言葉にチラッと視線を私に向け、バスを降りた。



あまりに人が混んでいて上手く見れなかったけど……圭太だった。