「雨だ...」

バイトが 終わった コンビニの 前に 彼と 私は 同時に 空を 見上げた。

「俺..傘 忘れた」
「へー 面倒ではなくて?」
「うるせぇ。傘ないの?」

ピンクに クマが 描いている 傘を 出ると、ニノさんの 眉が 少しし かめたかと 思った。

「傘も 自分に 似てるものだね.」
「嫌なら 先に 行きますよ.」
「俺に くれよ. 俺が 持って 行くよ」
「なんですか. 私の かさですよ.」
「俺が 男だし, 背も もっと 大きいから...」

傘を 開き、雨の 中に 立っている 彼の 姿、
少し 恥ずかしがりながら 彼に 近づいた

「バカ! もっと 俺の 近くまで来いよ!肩が 全部 濡れじゃないか」
「あっ!」

なんだかんだで、ニノさんの 胸に ぎゅっと 抱かれて、
他の人たちが 見てしまうそんな 恋人のような 姿で、
ピンクの 傘の 中、熊を 潤す 雨の音より、
どきどき する 私の 心の 音に さらに 気に 使われた。
背中に 感じられる 36.5度の 違う 体温は
甘すっぱの 春を 日を 予告するように 静かに 感じていた。