「あーおーいっ!


そんな心配しなくても、葵がお兄ちゃんだよ?」

「は?別に心配なんてしてねーしっ!

つか、それが普通だし。」






さっきとは打って変わって、満足気な表情に変わる。




分かり易いな…。



「乃亜、それはないよ!


だって俺のが身長あるし…ぐはぁぅ!」





身長の話を持ち出された葵が春夜にグーパンチを繰り出す。



「乃亜、こんな奴置いてさっさと行くか。」

「そ……そだね。」


横腹を抑える春夜に哀れみの目を向け、スピードをあげた葵の後についていく。