「葵、謝るなら謝りなよ。」

「はぁ?!

な…何言ってんだよ?!!


何で、俺が謝んなきゃいけねーんだよ!」

そう大声で言い捨て、目を逸らされる。






葵が首をかくときは、自分の否を認めるとき。

その後は、謝るタイミングをいつも探している。





「素直じゃないなぁ。」

「うっせ。」







こんなふうに、葵と話すのがとても好きだ。


心がけ温かくなり、思わずにやける。






「なんだよ、その顔。

気にいらねぇっ。」

「ちょ、あおひ!

いひゃいでふ。」



いきなり葵が、私の頬を摘み、楽しそうに伸ばしたりする。





「はなひてくだはい。」

「何言ってんのか分かんなーいっ」

「でふから、はなひて…『朝からラブラブですね、ご夫婦さん♡』