小咲side
ホームルームも終わって、みんなが教室をでて、誰もいない。
今はただ…
「ずび…うぅ…はる…はる…」
と泣いている私の声が響いていて。
泣いてる私の背中をさすっている春だけがいた。
遡ること朝の5:00
私は、中3のときに付き合っていた彼氏が外国に行くことになっていて、行く日に別れた。
さよならは言いたくなかったから
『いってらっしゃい』
と。
メールで綴った。
返ってくるはずがないメールを
私は。
何通も何通も送って。
返ってこない返事を待ち続けていた。
ずっと泣いていた。
泣きつかれて、いつの間にか私は寝ていて。
朝に至る。
春は元彼の幼なじみで、よく相談をしていた。
春には何でも話せた。
だから、今も春の前だから泣ける。
春が居るから泣けるのだ。
「わたし、私…ず、ずっと…ヒクッ…一緒がよかったよおおぉ…ングッ…」
と、泣きじゃくっている。
春は何も言わない。
春は何も言わないけど、背中をさすってくれる。
その手は
とても暖かった。

