新入生代表、城谷 類
「はい!」
新入生代表の城谷くん。
すると、いきなり周りの女子が騒ぎ出す。
それもそのはず。
ざ、美少年っていう感じのすごく綺麗な顔だった。
今は入学式なのに、ザワザワがおさまらない。
私は美少年君に別に興味はなくて。
ただ、美少年なんだなって思ってボーとしていた。
周りがザワザワしていて、うるさいにも関わらず私はいつの間にか寝てしまっていた。
トントン
ん?誰…?
目を開けると。春が覗きこんでいた。
「わあああっ!?春!!」
びっくりした?ってニヤニヤしている
周りを見るとみんな、もう席を立って移動を始めていた。
私と春も慌てて着いていき、たわいもない話をしながら新しい教室に向かった。
「え…。」
ハプニングです!
「え…ってなんだよ…」
そう、ただいま、私に起こってるハプニングは…
城谷くんと同じクラスだったこと。
そして…
「なんで席が隣なんですか…!?」
「いや、それは、仕方ないだろ←」
もう、なんでですか、神様。
こんな美少年くんの隣とか…
ほらあ、女子がうるさいじゃん。
私可愛くもないし、みんな、なんであんな子がって。
言ってるよ…。
ああ、みんなと仲良くしたかったのになあ…
仲良くできるかな…
はあ…
とため息をついて、机に伏せた。
隣には女子が沢山いる。
城谷くんに、みんなアピールしてるんだ。
ま、べつに、興味無いけど…
とか思いながら、チラッと横をみる。
そのとき。
城谷くんと目が合った。
不意に焦る私。
男子と目が合うなんてなかった。
城谷くんから顔を逸らして反対を向く私
城谷くんは不思議そうに私を眺めていたとは知らずに。