さあ!


ついに、遠足の日です


すごく楽しみにしてて、昨日はあまり眠れなかった。


小学生みたいだな、私。


私はみんながワクワクして、楽しそうに騒いでいるのをボーと眺めていた。


ドスッ


頭を軽く叩かれた。


「もー!春でしょ…え…」


そこに居たのは春じゃなくて。



「城谷くん。」


「おは。」


「あ、うん、おはよ。」


てっきり春かと思った。


まさか、城谷くんがこんなことするなんて思ってなかったからビックリした。


「何で叩いたのさー」


と、ほっぺを膨らまして聞く私。


けど、城谷くんは相変わらずで。


「別に、意味なんてない」


と言い放って、私から離れていった。


変なの。