「てなわけでさぁ~ナンパってほんとむり!嫌い!」



「でも美涼ってすごいよね~。
ほんとに嫌いなんだね。
ナンパしてきた大学生を警察に通報しちゃうんだもんね〜。
しかもその通報した大学生が空き巣で指名手配の2人だったとは〜!
普通さそんなことできないから!しかも運良すぎ(笑)

それで指名手配犯じゃなかったらいたずら電話になるとこだったよ!!」




「なんか私、変な運は持ってるみたい(笑)」



私は、すずかけ高校に通う高校二年生の森下美涼。

自分で言うのもあれだけど、、まぁそこそモテるほうかな~なんて~
でも嫉妬深いせいか付き合ったら振られちゃうんだよね~凄く悩み、、



「だってさ、こないだ告白してきてくれた隣のクラスの朝田くんだってさ付き合ってまだ1ヶ月なのに、、振られたの、、、
しかもその前の田中くんなんて1週間でだよ?そのその前の~、、」



「いきなりどうしたのよ!!それはね、あなたにも原因があるのよ?」


「それはわかってるよ?嫉妬深いからでしょ?」


「いやいや、、、美涼は、嫉妬深い通り越してるからねー?
ちょっとやってること思い返してみなさい?ストーカーと同じよ?」


「え、、、ス、ストーカー、、、」



「だってさ、朝田くんのときは朝田くんの仲良い友達の子に元カノの情報を聞き出して元カノの好きなものとか好きな場所とか、、そーゆーのをさぐって、喧嘩する度にいろいろな元カノの話をして朝田くんの弱み握ってたでしょ?」



「あ、あれは、、朝田くんのことが大好きだったのに、元カノの話なんかを楽しそうにしてたから、、、」



「田中くんのときなんて、付き合った初日に田中くんを追いかけて家までついて行って、そろーっとベランダには
いってパンツとって持ち帰ってきちゃったでしょ?」



「え!あ!あれ?あれは田中くんのかと思ったら、パンツに大きく[兄]って書いてあったの(笑)見た時笑っちゃった(笑)
んで、田中くんのお兄ちゃんのだって気づいたから直接田中くんに返したじゃん!」



「いやいやそれ!フツーに引くから(笑)
まずなんでパンツ持ってんの?しかもお兄さんの、、、ってなるから!本当に美涼は大丈夫かしら、、
心配だよ、、もう、、」




そして今呆れて話してるのは、
私の親友のまい!

小学生からずーっと同じ学校なの。なんでも言える唯一の友達!
私の恋の多さには心配してくれてるらしいんだけどね、、、(笑)






キーンコーンカーンコーン



「あーやっと終わったー学校!今日も疲れたね~」


「美涼は授業中も寝てたでしょー!」


「ばれてた?(笑)

てかさ!クレープ食べたくなった!今日帰りよってこ!!」


「もーほんと毎回突然なんだからー。しょうがないなー」



「やったーやったー!!いこー!!」




ぴょんぴょん飛び跳ねる美涼



「はい!いくよ!」



教室を出て行くまい



「まってよーまいー!!!」


クレープ屋さん目の前の信号



「げ、、クレープならんでる、、、あー早くクレープ食べたいな~」



「もうちょっと待ちなさい。ちっちゃい子じゃないんだから!」


「なに食べよーかな~」



美涼はメニューを携帯で調べて見出すした



「ほら!信号青になったよ!メニューはついてから見ればいいでしょ!もうつくんだからー」



「あ!そーいえばこないだもらったクーポン券があるんだった!」


美涼がカバンの中をごそごそしながら信号を渡っていたら、いきなりまいが大声で私の名前を呼んだ




「美涼!!!


危ない!もう信号赤だよ!!」



そのとき勢いよくクラクションがなった

美涼はびっくりして倒れてしまった。



「美涼ー!!」


まいはとりあえず歩道まで美涼を引きずった


「み、みすず、、あんた重い、、」


クラクションを鳴らした車は歩道側に車を寄せ男の人が慌てて飛び出てきた


「大丈夫ですか?!」



「か、、、


かっこいい、、、」



まいは美涼の頭を軽く叩く


「いでぇっ」



「すいません、、大丈夫ですか?まさかクラクションで倒れちゃうなんて思わなくて、、、」



その時美涼の落ちていた携帯の画面にはクレープメニューが開かれていた。
徹はその携帯を拾い美涼に渡した



「もしかして、クレープ食べようとしてたの?」


「は、はい!」


「じゃお詫びにクレープは俺がおごります!友達の分も!」


「そ、そんな悪いですよ、、、」

まいが断ろうとしたとたん、美涼に口をふさがれ、

「え!!いいんですか?!ありがとうございます!」


「ちょっと美涼ー!」


「全然いいんですよ!ぎゃくにこんなのですいません、、」


「早くいきましょ!!えっと、、、」


「徹です!高井徹!」


「徹さん!!」


美涼は徹の手を引いて走っていった


「美涼ってやつは、、、さっきまで倒れてたんじゃ、、まーいっか」


「まいもはやくー!!」

まいは美涼たちのもとへ走っていき
3人はクレープにならんだ


「徹さん!何にします??」

「俺は、、んーじゃあ、バナナチョコクリームかな~」

「まいは?」

「んー私は、ブルーベリークリーム!」

「じゃあ私はねーチョコレートチーズケーキクリーム!」


「ずいぶんがっつりなのね~」


「だって食べたかったんだもん、、」


「いっぱい食べる子はいいね!お名前は美涼ちゃんと、まいちゃんっていうのね?」


「はい!そうです!!!私が美涼です!!美しいに涼しいってかいてみすずです!!」



「美涼ちゃんってすっごく元気なんだね」



「お次のお客様~」

「ほら!美涼!順番きたわよ!」

「ご注文は何になさいますか?」

「えーっと、バナナチョコクリーム一つと、ブルーベリークリーム一つ、それからチョコレートチーズケーキクリームでホイップ多めで!お願いします!」

「かしこまりました!合計で1560円になります」

徹がさっとお金を出す

「2000円お預かりします」

ピッピッピッピッ。レジを打つ店員
チャリーン

「440円のお返しになります」

「ありがとうございます」

「少々お待ちください」



近くのベンチで座って待つ3人



「バナナチョコクリーム、ブルーベリークリーム、チョコレートチーズケーキクリームの3点でお待ちのお客様~」


「はいはいはーい!!私とりいく!」


「お待たせしました」


「わぁ~!ありがとうございます!!!!」


「はい!これは徹さんの!はい!これは、まい!」


「徹さん、ごちそうさまです、、すいません、、」

「いえいえ」

「美味しそう!食べたかったんだよね~!徹さんありがとうございます!いただきまーす!!」


「美涼は能天気だな~」


がぶりと頬張る美涼


「美涼ちゃん!クリームがほっぺについてるよ?」

「え!どこですか?ここ?え?」



「違う違う~ここ~」


指でクリームを取ってあげる徹



美涼は目をパチパチさせ顔が真っ赤になってしまった



「だめだこりゃ、、また恋に落ちたな、、」


ボソッと、まいがつぶやく


「あ、あの徹さんは何歳なんですか?」

「24歳だよ!」

「スーツ着てますけど、お仕事は?」

「出版社のお仕事かな」

「えーすごーい!!」

「その若さで、、実は、、


、、、社長とか??!」


「美涼!あなたの理想で質問するのやめなさい!」


「え!なんでわかったの?一応代表取締役って位置にいるかな」




「、、、、、、え、、


えぇーーー!!」


二人して驚く


「そ、その若さでですか?」


まいは驚きを隠せなく尊敬の眼差しで質問

「まぁ、、でも最近若い社長おおいからね!」


ポカーンとする美涼



「美涼?どーした?」

「美涼ちゃーん?」









「、、、みつけた」


ボソッとつぶやく美涼


「何を見つけたの?美涼ちゃん」


「もしかして、、、美涼のやつ、、」


まいは感ずいたようだ


「私の運命の人!!!見つけたの!!」


いきなり美涼は徹さんに抱きついた


徹は驚いた表情で固まってしまった


「やっぱりなー。だとおもったよー。美涼のことだもん」


「徹さん!
連絡先!!!!!
連絡先教えてください!!」


「あ!!いいよ!」


二人は連絡先を交換する


「あ!ありがとうございます!嬉しいです!!!すぐ連絡します!!!」


その時、徹の携帯が鳴った


「もしもし~あ、おつかれー!
お、まじか!今から行く。」


「ごめん二人とも!仕事できちゃったみたい!!じゃあそろそろ行くね!今日はほんとごめんね!美涼ちゃん連絡待ってるね!じゃあ!」


徹は颯爽と車で走って行った

「あーかっこよかったな~徹さん」


「美涼が、かっこいいって言った時は、まさか!と思ったけどほんとに予想通りだったよ、、」


「だって、年上でちょーエリートであんなに優しくて、、、
しかもスタイルもよくて顔もあんなにかっこいいんだよ?あんな完璧な王子様はどこにもいない!!!」


「まぁ確かにあの人はほんとに完璧だったけど~」


「絶対逃さない!決めたもん!」


「始まった、、美涼はむかしからそうだもんね~狙った獲物は逃さないってね」


「当たり前でしょ!早速メールしなきゃ~」


~30分後~


「あんたまだメール考えてるの?私そろそろ帰りたいんだけど」


「えーまってよーー、、だって、、あんな完璧な人、、、どーすればいいのか、、、助けてまい~」


「そんなうるうるした目で見つめられても、、、」


その時美涼の携帯が鳴った


「あ、メールだ」


めーるを開く美涼



「・・・・・・きゃーーーー!!!!!!!!!!!」


「なに、どうしたの、」


「ととととおるさんから!!!!」


「よかったじゃない!!なんだって?」


「(美涼ちゃん今日はごめんなさい、、怪我がなくてよかったよ、、そしてクレープ美味しかったね!ありがとう!楽しかったよ!)だって!!」


「よかったじゃない!徹さんから届くなんて!」


「徹さん素敵すぎ、、、」


「はやく!返信しなくていいの?」


「あわわわわそ、そうだ!お返事を!!!!!」


「(トオルさんこちらこそすいません(´・ ・`)
私の不注意で、、なのにクレープまでご馳走になってしまって、、しかも!!徹さんからメールが届くなんて嬉しすぎます!!!!ほんとうにありがとうございます!!)これでいいかな?」

「いいんじゃない?
でも珍しくあわあわしてるのね!いつもは返事はすぐ返しちゃダメなの。とかいってためたり、なんか色々な技術つかって男たちを落としてるじゃない」


「技術ってなによーーもうーーまあ、確かに今回はそんな余裕ないしーだって完璧すぎて私が参りましたって感じだもん」


「何よ参りましたってw勝負でもしてたの?」


「恋は勝負といえるよ!!!」


「はいはい、、とりあえずよかったじゃない。じゃ私はそろそろ帰るよ!じゃあね!」

「まいありがと!!また明日ねー!」