ガタッ

「痛。」

「うっ」

「璃依。大丈夫?」

「大丈夫。」

ブチブチブチッ

「風綺!?紐ちぎれるの!?」

「うん。」

「うち無理だ!」

「ほどいてあげる。」

「ありがとう。」



「これからどうする?」

ガタッ

「お。姫さん方起きてんぞ」

ドスッ

「どいて?邪魔」

「風綺強い!」

「そう?」

「奴隷の癖に!」

「は?ウチ等が奴隷?いつ?どこでなったの?」

ジャキン

「痛いなぁ!」

「うる ドスッ バタッ」

「え…。」

「璃依?」

「コイツ許せない!風綺の腕に傷をつけたから!」

「いや、大丈夫だよ?」

「ダメなものはダメ!」

「ありがとう。」

ドスッドスッ

「!璃依!後ろ!」

「えっ…」

ドスッ ドガーン

「「神人!?」」

「大丈夫か?飄嬢」

「大丈夫。」

「風綺!後ろ危ない!」

「え?」

グサッ

「うっ。次は腹かよ。テメェら潰すぞ?」

「潰せるもんならな!まぁ、お前のその体じゃ無理だろうな」

ドスッ

「なんて?」

「うっ。」

バタッ

「嘘だろ?」

「風綺…。」

「早く来てよ。璃依とウチを奴隷にするんだよね?じゃあしてみなよ。」

「ちっ!テメェ!」

「危ない!飄嬢!相手は鉄パイプ持ってんぞ!」

ヒュッ

パシッ

「鉄パイプ〜?よっわー。」

バキッ

カランカラン

「ひっ!」

「逃げんぞ!」

ダダダダダダダ

「一生来んなー。」

「風綺!大丈夫なの?」

「なにが?」

「腕とかお腹とか」

「あー。全然大丈夫。」

「すまん。風綺」

「大丈夫だよ!凛弥君もなんでここが分かったの?」

「ついていってた」

「へー。ストーカー?」

「すいませんでした。」

「いーよ。皆帰ろ?」

「うん!」

「早く帰ってご、飯、食べた、い。」

フラッ

「風綺!」

ドサッ

「救急車呼んでくれ!」

「うぃっす!」

「稲郷出血止めれる布とかあるか?」

「布なら。」

ビリッビリッ

「救急!包帯貸せ!」

「うぃっす!」

「凄いね。」

「ま、まーな。」

「今も好き?風綺の事」

「知るかボケ!今は手当に集中してんだ!」