しかしその10分後いきなり校長講話が行われた。

話の内容を聞き、来夢は血の気が引いた。

なんと玲先輩が顔が血まみれで倒れて死んでいたそうだ。

噂では父親に殴られていたようだ。

来夢は優美に相談した。

しかし優美の応えは非常に冷たかった。

「そういえば、あんた夢で見たって言っていたよね?もしかしてあんた自分が予知夢を見たって皆に思わせるように、あんたが殺したんじゃないの?」

その会話を聞いたクラスの人たちは来夢に冷たい視線を浴びせた。

来夢は顔を伏せその場を去った。

それからというもの来夢は人が死んでいく夢を見たとしても、誰にも言えず一人で抱こんだ。

人が死ぬ度皆、来夢から遠ざかっていった。

ただ一人を除いては…。

それが里沙だったのだ。

皆が遠ざかるなか里沙だけはずっと来夢のそばにいてくれた。