「ハァハァ(*´Д`)」

来夢(らいむ)は走った。

後ろから何かが猛スピードで追いかけてくる。

少しスピードを落とすと耳元に生温かい息がかかる。

背筋が凍りつく。

後ろに真っ黒な影が迫る。

また逃げる。

この動作をずっと無限ループしている。

後ろを向きたい、しかし向いたらもしかしたらその場で凍りついてしまうかも、転んでしまうかもしれない。

だが勇気を振り絞り後ろを向いた。
「あっ!」

足が絡まったのか転んでしまった。影が迫る。

そして鋭い歯を見せながら来夢の方へとゆっくりと歩いてきた。