あの頃のキミは


私の掌に転がってるのは、白い紙で包まれたもの。

「…飴玉…?」

「違う違う。落雁だよ、お抹茶と一緒にだされたりするだろ?ちゃんと和三盆糖使ってるからおいしいと思うよ。とりあえず、それでカロリーとってガマンして」


さすが茶道部入部希望…
こんなの常備してるなんて…


「あ、ありがと!」
と顔を見ると、まだ少し笑いを堪える凪くん。
少しきゅんとした気持ちを返してくれ…そういう気持ちを込めて、ジロリと睨みつける。

「ごめんて!いや、カレーに興奮するだけはあるなと思って」
「‼︎誰のせいであんな変な言い訳したと思って…!」

そこまで言うとポンポンっと頭に手が置かれた。

「ごめんごめん。んじゃ、俺野菜洗ってくるから…」

そう言って流しの方へ行ってしまった。