あの頃のキミは


期待しながら返事を待っていると
凪くんが下を向きながら頭をカリカリと掻いた。

「…あー…それさぁ、ばあちゃんちの方に置いてあるんだよね」


え…?
そ…そんなぁぁぁ…


期待を裏切られガックリしていると…

「あ、でも俺が小学生くらいからのだったら確かあるよ、みる?」


そ…それはそれで

見たいかも!!!!


「みる!!」

そう大きな声で返事をした私をみて、凪くんが優しく微笑んだ。

あぁ…この笑顔好きだなぁ…
心がぽわーって温かくなる。