あの頃のキミは

「「おじゃましまーす」」

中に入ると美佐ちゃんも凪くんもエプロンをつけていた。


…やっぱり普段から料理するんだぁ~


相変わらずの手際の良さに感心してると、お母さんが横から話しかける。

「手慣れてるわね~、絵麻も頑張らないとねー。将来が心配だわぁー」

「こ…これからだもん!」

「はいはーい」

そう適当にあしらわれると、凪くんに代わるからゆっくりしててーって言って包丁を受け取っていた。