あの頃のキミは



暗くなりかけた空。
地面にのびる影が3つ。

「あーあー…なんか凪早いねぇと調子でないなぁ~…」

たまたま部活の終わる時間が被った冬夜くんがぼやく。

「なに女子みたいな事いってんのよー、気色悪い!!」

すかさずつぐみがつっこむ。

「はぁ?ふつーに寂しいだろっ、なぁ永井」

「えっ?!う…うん」

確かに寂しいとは思ったけど…私にふらないでよーっ!!

マンションに帰ったらたまたま会えたりしないかなぁ~

なんて…期待しちゃったりもしてるけど…。



「ふーん、寂しがってくれてたんだ?」