「別れよう。」
私がそう言った時、彼は表情をあまり変えなかった。まぁ…、予想通りだけどね。彼はいつもどおりのふにゃりとした笑みで
「分かった。」
と言った。その行動に分かっていても苛立った。
…何で何も言わないの!?少しくらいは引き止めてほしいし!…そっか、たっけーには好きな人いるもんね。
その場にいられなくなり彼を残し私は去った。
ーと、
校舎の陰から出てくる者がいた。不審者かと思い咄嗟に距離を10mほど離すとその男は、不気味に笑い、
「知り合いが登場した瞬間避けるとかひどくね〜!?」
女子に人気の早来(はやき)だった。見た目は金髪で美形のホストとかにいそーな奴。
性格は最悪。私の知っている中で史上最悪だ。私にだけ裏の姿を見せる、極悪人。…別に私の事が好きって訳ではない。彼女いるし。ただ…ただ、幼馴染みなんだ。あぁ。私ってなんて運が悪いんだろー。普通はさ、少女漫画とかでは幼馴染みと仲が良くて、良いカンケイに…!って感じなのにさ、なのにさ!ほんっとなんでこんな奴と幼馴染みな訳!?…私の運を呪うわ。…と、隣に飄々と立つ奴を睨む。すると奴は顔をぐっと近づけてきて、
「また、別れたの〜?さて、みさちゃんは何人の人と付き合ったのかな〜!?」
とわざとらしく指をおって数えはじめる。
そう!奴は私の事をみさちゃんと呼ぶんだよ!!はっきり言ってキモイと思う。随分前にやめてほしいと頼んだけれど、彼は高らかに声をあげて笑い、なんで?別に良くね?と言ったのである。もういちいちそこを訂正するのも面倒になったので、今はスルーしている。
「15人じゃね!?…しかも最近、頻度上がってきてるしな!」
うるさいと言い返す気にもならないので、その場を立ち去ろうとした…が、腕を掴まれ奴に向き直る。奴は奇妙な笑みを浮かべて、
「次は大丈夫だって。」
と言うと、引き止めたくせに私を置いて立ち去ってった。
…ったく!ヒドイんだよ!毎回、毎回!と悪態をついて、
ーそっか、次は大丈夫なんだね。ー
っと静かに笑った。
私がそう言った時、彼は表情をあまり変えなかった。まぁ…、予想通りだけどね。彼はいつもどおりのふにゃりとした笑みで
「分かった。」
と言った。その行動に分かっていても苛立った。
…何で何も言わないの!?少しくらいは引き止めてほしいし!…そっか、たっけーには好きな人いるもんね。
その場にいられなくなり彼を残し私は去った。
ーと、
校舎の陰から出てくる者がいた。不審者かと思い咄嗟に距離を10mほど離すとその男は、不気味に笑い、
「知り合いが登場した瞬間避けるとかひどくね〜!?」
女子に人気の早来(はやき)だった。見た目は金髪で美形のホストとかにいそーな奴。
性格は最悪。私の知っている中で史上最悪だ。私にだけ裏の姿を見せる、極悪人。…別に私の事が好きって訳ではない。彼女いるし。ただ…ただ、幼馴染みなんだ。あぁ。私ってなんて運が悪いんだろー。普通はさ、少女漫画とかでは幼馴染みと仲が良くて、良いカンケイに…!って感じなのにさ、なのにさ!ほんっとなんでこんな奴と幼馴染みな訳!?…私の運を呪うわ。…と、隣に飄々と立つ奴を睨む。すると奴は顔をぐっと近づけてきて、
「また、別れたの〜?さて、みさちゃんは何人の人と付き合ったのかな〜!?」
とわざとらしく指をおって数えはじめる。
そう!奴は私の事をみさちゃんと呼ぶんだよ!!はっきり言ってキモイと思う。随分前にやめてほしいと頼んだけれど、彼は高らかに声をあげて笑い、なんで?別に良くね?と言ったのである。もういちいちそこを訂正するのも面倒になったので、今はスルーしている。
「15人じゃね!?…しかも最近、頻度上がってきてるしな!」
うるさいと言い返す気にもならないので、その場を立ち去ろうとした…が、腕を掴まれ奴に向き直る。奴は奇妙な笑みを浮かべて、
「次は大丈夫だって。」
と言うと、引き止めたくせに私を置いて立ち去ってった。
…ったく!ヒドイんだよ!毎回、毎回!と悪態をついて、
ーそっか、次は大丈夫なんだね。ー
っと静かに笑った。

