そしてそのバスで少し話した

大した話じゃないが楽しかったな

それでもお互い疲れがたまっていたんだろう

すぐに眠ってしまい、気づいたら近くの大きい公園の近くをバスは走っていた

それでも嬉しかったのは寝てる間、ちゃんと手を繋いでいた事だ

ん、と声を発する
こいつも起きたんだ

ほぼ同じタイミング、そんな小さな事でも喜びを感じられる

まだ他のクラスメートは夢の中

「おはよう」

「ん、おはよ」

目をこすりながら俺の言葉に答える

「なあ、あのさ」

「なに?」

俺は意を決し言葉にする

「あの日の続きはここでもいいか?」

「まさかそんな事ばっかり考えてんの?」

「そんな訳ないだろ…!」

「ははっ、ジョークだよ」

そして上目遣いで彼女はこう言った

「仕方なく、なんだからね?」




あの後の続きをしたかどうかは
俺たち2人だけの秘密だ


END