ガサッ!

おわっ!押すなって!
あと少しなんだから…うわっ!

まさにあと数センチ
そこで後ろの草むらから3人倒れてくる

俺たち2人は正座をしたまま顔だけそちらに向けた

そしてそいつらはこの孤島まで一緒に来たグループの男女3人だ

やたらでかい男と、メガネの男と、肩までかかる程度の髪をしたタレ目の女

いや、ってかマジか?
見られてた?

メガネの男はえへへっと後頭部をかきながら笑っている

そして2人の目線が重なる

自分達の状況があまりに恥ずかしすぎて、あまりに見られたくなくて!

2人同時に距離をあけた

もうね、そりゃもう2人とも顔がすごかった、そりゃもう赤かった!
りんごだよ、俺たちは!