「しょうがないよ、舞子。男なんて腐るほどいるって。落ち込まないでよ」


舞子とあたしの家で反省会。


「うん......」


ケーキをおもいっきり頬張るあたしを睨む舞子。


「男なんてすぐできるって」


「可憐はもてるからいいよね。私はまだ誰とも付き合った事ないし。初めての告白も振られちゃうし」


何て返せばいいかわからない。頬杖をついたまま、あたしは椿龍の顔を思い出した。


「喋らなければイケメンだよね」


あたしは呟いた。