あー。思わず逃げてきちゃった。
とりあえず、どうしよう。

和也は私の為とか言ってた。
なんでそんなあいまいなこと言うかな。
嫌いになったんなら嫌いだって言えばいいのに。

色々考えてたら涙がでてきた。
帰り道に近所で大泣きするわけにもいかない。だけど、涙が止まらない。

落ち着いてから家に帰ろう。
私は少し落ち着くため、公園へと足を運んだ。

でも、わがまま言ってちゃいけないよね。
きっと私のこと嫌いになったんだ。
でも、やさしい和也だから嫌いになったなんて言えなかったんだよね。

だったら、和也のために別れよう。

この先も幸せだと思ってた。
この先も一緒にいれると思ってた。

そんなの、実輝だけの思いだったんだね。

「和也、別れよう。」

こんなの言いたくなかった。
もう一度思った。すべて夢だったらいいのにって。