コンコン…
『はい』
と低い声がドアの向こうから聞こえる。
『失礼します』
と昴さんは入る。
私も後に続いて入った。
『この間はお世話になりました。』
『あぁ、別に構わないよ。あなたが救ってくれたんだから』
と優しく微笑む昴さんのお父さん
『父さん』
『ん?なんだね?』
『今日、俺達がここに来ている理由もうわかったかもしれないが言わせてくれ。
こちら、総理のお嬢さんである美雪さんとお付き合いさせてもらってるんだ
』
『改めまして、こんにちは。成瀬美雪と申します。よろしくお願いします』
と頭を下げた。
