…俺は意を決して美雪に伝えた。
『美雪、お前は昴さんのことが好きなんだよ』
『え!?』
美雪はまだわからないと言ったような顔を俺に向ける。
『美雪は昴さんに恋をしてるんだ。つまり、片想いってやつな?』
と言うと
美雪はポロポロと泣き出した
『え…美雪どうした?』
『…ごめん、違うのこれは。わ…私ね、本当は気付いてた。だってね私、少し前まで昴さんのこと好きだったから』
『なんで…』
『…うん、私は諦めたの。昴さんに婚約者がいるから私は近寄れないし、あんなかっこいい人と付き合えたとしても昴さんの彼女としては生きていけない気がしたの。だから諦めた…
だけど、私まだ昴さんのこと好きみたい…』
と美雪は泣きながら想いを吐き出した。
美雪…
『そうか。でも、気付いて良かったんじゃないか?』
『…すんっ、うん。』
俺は…
『美雪』
『ん?』
『俺にも言わせて。』
俺は一呼吸し
『俺な?幼稚園の時から初恋でずっと美雪のこと好きなんだ』
『え…うそ、』
『ホント。』
『だって好きな人いるって』
『だーかーらーその好きな人がお前、美雪なんだよ』
『…(°Д°)』
美雪は目が点になってる
俺はそんな姿に噴き出した。
『美雪、別に付き合ってくれなんて言ってないだろう?』
『それはそうだけど』
