私は
あるものを犯人に渡し、
犯人の次の予告を聞かなければならない
インカムごしに聴こえる昴さんの声
「美雪、危険だと思ったらすぐ逃げろよ」
と
私は
逃げませんよ、昴さん。
私は今、怒りで爆発しそうです
『あなたは…』
『お前が成瀬美雪だな?』
『はい。そうです』
『そうか。金はちゃんと受け取った。後はここで死ぬだけだな』
はははっと笑いながら答える
男は
言う
『お前、今、耳に付けているものを外せ』
バレたんだ…とわかった
『…』
私は無言でインカムを外した
『よこせ』
私は男に渡すと
男はふっと笑った。
男はそのインカムを足で潰した。
そして私の耳元で
「爆弾がある。〇〇公園前にな。お前に止められるかな?時間は50秒だ。じゃあな」
とまた大声で
去っていく
私は携帯で昴さんに伝え、
携帯がまだ繋がっているとは知らず、
私は
あの男に向かって行ったのだ。