『お父さん。』
『あぁ、美雪!よく来たね』
『今日はどうしたの?』
『…実はな、』
とお父さんは言葉を濁す
すると
秘書の人が
『私が説明します。美雪さん落ち着いて聞いてくださいね』
『あ、はい。』
秘書の人は私が頷いたのを確認すると
言葉を続けた。
『実は前総理をご存じですか?』
『え?あの林田とかいう?』
『そうです。その方は今の総理、成瀬総理に怨みを持っているのです。それで林田前首相はあなたを狙うと脅迫してきたのです。』
『私を?』
『はい。林田前首相は成瀬総理に怨みを持っていると言いましたがつまり総理の座を奪われたと嘆いていらっしゃるとかで…』
『そんな…お父さんがそんなことするわけないっ』
と私は大声を出してしまった
『美雪、私は大丈夫だよ。美雪や秘書官や桂木班の皆が信じてくれてれば平気だ』
お父さんは落ち着いた声で話す。
『それで引き換えに総理の娘であるあなたを、美雪さんを人質にさせると言い出したのです。でも総理や桂木くんやSPの皆さんは駄目だと。だから総理や自分が人質になると言っているのです』
『……』
私は皆に守られているんだと
やっとわかった
