昴side#
その頃
昴は…
『親父』
『なんだ?』
『あのさ、婚約やめたいんだけど…』
『なぜだ?』
『俺、今はまだ仕事だけに集中したいんだ』
『他に付き合っている女性がいるわけでもなくか?』
『あぁ。そうだ』
『他に理由はあるか?』
『…後、出来れば結婚するなら好きになった奴と結ばれたい。』
『そうか。』
『親父?』
『わかった。お断りの電話と挨拶は私がしておこう』
『ありがとう、父さん』
『やっと父さんと呼んでくれたな』
『嬉しいのか?』
『当たり前だ。子供に認められたと思うと嬉しい。』
『それじゃあ、俺は帰るよ』
『あぁ。わかった。これからも頑張れよ』
『わかってます』
と
俺は一言言うと
警視総監室を出た。
