そしてしばらく時間が経つとカフェの扉がまたカラン…カラン…


と音をたてたので誰かが入ってきたのがわかった



『悪い、美雪!遅れた』


と亮也だった


『あ!ううん。大丈夫だよ、気にしないで?』


『あぁ。』


と一言言うと


亮也は言った


『…昴さん一緒に歩いて行った人婚約者なのかな?』


『たぶんそうじゃないかな〜』


と私はなんの疑いもなしに答えると



亮也は


『なぁ、美雪は昴さんのことどう思う?』


『え!?いきなりどうしたの?』


『あ、いや。なんつーかさ、昴さんを専属SPに選んだ理由っていうやつ?』


『あーそういうことね!』



『そうだよ。別に変なことじゃないから』



『うーん、そうだなぁ。私ね、昴さんのこと最初は怖いって思ったの』



『じゃあ、なんで?』



『うん。それはね、この人はたぶん仕事にしか目がなくて怖いって思ったくらいだからよく怒るんじゃないかな?って思ったの』


『それで?』



『それで、昴さんを見てるともっといろんな表情を見てみたいなぁっていつの間にか思っちゃってね、それもあるけど、なんだろう?亮也もいいな?とは思ったんだけど…何て言うか守るだけじゃなくて…たくさんの言葉をくれそうな人だなぁって思って選んだの』


『…そうか。でも、俺から言っても昴さんはすごい人だよ。尊敬しちゃうくらいにな!だから選んで正解だ!』


と亮也は私に親指を立てた。



『うんっ!!亮也、私また亮也に会えてよかった。ありがとね?』



『フッ。礼言われる程じゃねーよ。さぁ、そろそろ出るか?』


『そうだね!!』



と私たちはそのカフェを出た。