『どうした?しばらく大学を休学になるから退屈か?』
『あ、いえ。そういうわけではないんです。』
『じゃあ、どうしたんだ?』
『いえ』
『なんだ?聞きたいことがあるんじゃないか?』
昴さんってもしかしてエスパー?
『俺はエスパーでもなんでもないぞ。お前の顔に書いてあるくらいだ』
と笑いながら私に言った
『あ、いや、えーと…』
『なんだよ?言ってみろよ』
えーーい言ってしまおう
『あの、昴さんは彼女さんとか居ないんですか?』
『はぁ!?』
と驚いた顔をして私に言う
『彼女はいないよ。婚約者なら居るけどな』
『え!?婚約者って…』
『あぁ。親父が決めた政治家の娘と結婚するつもりだ』
『好きでもないのにですか?』
『俺たちはそんな甘いことで結婚は決められないんだ。全て親が決めるからな』
『…そんな。』
『なんだ?お前、もしかして俺に惚れたのか?』
『違いますよ。あり得ませんから』
と普通に話すと
『なーんだ。そうか笑』
と笑っていた
『まぁ、婚約者もいるけど遊びならしょっちゅうだな』
遊び!?
やだ。この人…
絶対に婚約者相手の人が可愛そうだ
あり得ない
浮気するってことでしょ?
私はなんでこんな遊び人を選んでしまったのだろう?と後悔が募った。
