昴side#
俺は正直面倒だった
マルタイの専属SPになるなんて
でも仕事は仕事だと思い返して
美雪を任せられたからには全力で守らなきゃいけない
サークルの時間
美雪は発声練習をしているのか、大きな声を出していた
美雪は年もそんな近いわけでもない
ただ年齢を考えると
大人と子供になってしまうのだろうな
昨日
そらに言われたあれはあり得ない
「美雪ちゃんかわいいからって変なことしちゃ駄目だからね昴さん」
「はぁ!?俺があんなガキに…あり得ねーよ!おまえだろ!」
「あはは…(笑)」
と てへぺろとか言って舌出しては笑ってるし
本当にあり得ない
それに
今だって
美雪のことを感心することはいくつかある
料理など生活できる範囲のことは全て出来ていて
それに大学講師によれば
成績は優秀だとか…
まぁ、そういうとこは良いだろう
でもだからってあの女に俺が惚れるわけがない
決してあり得ない
俺には婚約者がいる
婚約者と結婚して親父を安心させればいいだけだろう
他に何があるんだ!!
俺は仕事でキャリアだけ積んでいればいい。
それがモットーだ!