ーーーーーーーーーーーーー
  
  
  
荒れ果てた野原、周りにはたくさんの死体が転がっていた。  
  
  
地面にはとても数えきれないほどの死体で埋め尽くされている。
  
  
  
女や騎士、それに子供や老人までもが、
  
恐怖に顔を歪めたまま死んでいた。
  
  
見渡すかぎり真っ赤な血の海...
  
  
『生(セイ)』などとは程遠いその場所に
  
  
たった一人、
まだ10歳にもなっていない少女がぽつりと、
  
  
無表情で周りの死体を眺めながら立っていた。
  
  
少女の顔からは、『表情』がまったく感じられず、
  
よく出来た機械かと間違えそうになる。
  
  
それほどにまで整った可愛らしい顔に
  
黄金に輝く金色の髪...
   
   
そして、その少女の右手には
  
  
  
  
ぽたぽたと赤い血が滴っていた。
  
    
   
ーーーーーーーーーーーーー