『うぅ…グスッ…』
ここは暗い部屋。
誰もいない。
私は1人、泣いてる。
ずっとずっと泣いてる。
泣いてる理由は分からない。
けど泣いてる。
『グスッ……ふぇっ………李玖ぅ…』
泣いてる途中、無意識に名前を呼ぶ。
するとさっきまで真っ暗だったのが
一瞬にして明るくなる。
そして背中に暖かみを感じる。
顔は見えない。
けどなんでか、すごく落ち着く。
『実羅…』
私の名前を呼ぶ声は、
私の涙を一瞬にして止める。
私に安らぎを与える声の主…
『…李玖……会いたかった…!』
私達は抱き合う。
『実羅…寂しい思いさせてごめん…』
『ホントだよ、もぅ…』
『ちゃんと飯食えよ、心配すんだろ』
『え…?ずっと、見てたの?』
『当たり前だろ?俺を誰だと思ってんだよ』
変わってない性格。
それが私に安心感を与える。
『フフフッ…ばーか』
李玖の笑顔が私を笑顔にさせる。
『あれ…?』
おかしいな…、李玖の身体が薄れてく。
『李玖…?…っ…追いてかないで!』
李玖が離れていきそうな気がして
思わず叫んだ。
『実羅…、』
李玖が消え間際になって言った。
『……俺らはずっと一緒だ!』
…と。
無邪気だけど少し切なげに、
笑顔で……。
