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「ふふ、やはり来たみたいね」
「飛んで火に入る夏の虫ってところか」
窮姫の横にいた男がククッと笑う。
「・・・この状況、あまりよくないわね」
「一度退いた方がよくないか?」
現れた窮姫達から何とも言えないプレッシャーのようなものを感じて、身動きが出来ずにいた花音の耳に、星夢と刹那の声が聞こえてくる。
(確かに、この状況はまずいかも)
「っ・・・、風夜、ここは退こう」
「花音?だが・・・」
腕を引いた花音に風夜が振り返る。
まだ王を助け出せていないのが気にかかっているのはわかっていたが、それでもこれ以上は危険だと判断し、彼の腕を引いた。
「風華ちゃんと空夜さんも・・・!」
「でも、お父様が・・・」
「・・・・・・行くぞ、風華」
花音に言い返そうとした風華を遮り、空夜が彼女を抱えて戻ってくる。
「退くぞ、いいな!」
街へ戻る為に力を溜めていた刹那が声を上げる。
その時、花音は莫大な力が膨れ上がるのを感じた。
「逃がすとでも、思ったか」
「ふふ、・・・さよなら」
窮姫達の手から力が放たれると同時に風夜に手を払われる。
「・・・っ・・・!ぐぅっ・・・!」
彼が瞬時に張った結界に、迫ってきていた力が容赦なくぶつかり、激しい衝撃が走ったのがわかった。
「ふふ、やはり来たみたいね」
「飛んで火に入る夏の虫ってところか」
窮姫の横にいた男がククッと笑う。
「・・・この状況、あまりよくないわね」
「一度退いた方がよくないか?」
現れた窮姫達から何とも言えないプレッシャーのようなものを感じて、身動きが出来ずにいた花音の耳に、星夢と刹那の声が聞こえてくる。
(確かに、この状況はまずいかも)
「っ・・・、風夜、ここは退こう」
「花音?だが・・・」
腕を引いた花音に風夜が振り返る。
まだ王を助け出せていないのが気にかかっているのはわかっていたが、それでもこれ以上は危険だと判断し、彼の腕を引いた。
「風華ちゃんと空夜さんも・・・!」
「でも、お父様が・・・」
「・・・・・・行くぞ、風華」
花音に言い返そうとした風華を遮り、空夜が彼女を抱えて戻ってくる。
「退くぞ、いいな!」
街へ戻る為に力を溜めていた刹那が声を上げる。
その時、花音は莫大な力が膨れ上がるのを感じた。
「逃がすとでも、思ったか」
「ふふ、・・・さよなら」
窮姫達の手から力が放たれると同時に風夜に手を払われる。
「・・・っ・・・!ぐぅっ・・・!」
彼が瞬時に張った結界に、迫ってきていた力が容赦なくぶつかり、激しい衝撃が走ったのがわかった。

