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水の国に入った花音達は、紫影の能力で意識を失わせた風夜達を連れ、水の国の兵士達と歩いていた。
(陰の一族に協力しているのは、本当だったんだ)
ところどころで見る陰の一族と、水の国の人々が普通に話をしているのを見て、花音は俯く。
「花音ちゃん、あれ」
俯いたまま歩いていた花音は、美咲の声に顔を上げ、彼女が見ている方を見る。
すると、此方を見ている聖と火焔、水蓮、大樹の姿があった。
「・・・さすが紫影ね。ちゃんと、捕まえてきたのね」
「・・・ああ」
「ふふ、じゃあ、その子達もあの三人と同じ牢へ入れておいて」
聖の声に当たり前のように従った水の国の兵士が、花音達を連れていこうとする。
「花音!」
何か言いたげな火焔達から視線を逸らし、そのままついていこうとした時、紫影の声がして彼を見た。
紫影は名を呼んだ以外、何も言わなかったが、その目で〈後で助けに行く〉と伝えてきていて、花音は一つ頷くと兵士達についていった。
水の国に入った花音達は、紫影の能力で意識を失わせた風夜達を連れ、水の国の兵士達と歩いていた。
(陰の一族に協力しているのは、本当だったんだ)
ところどころで見る陰の一族と、水の国の人々が普通に話をしているのを見て、花音は俯く。
「花音ちゃん、あれ」
俯いたまま歩いていた花音は、美咲の声に顔を上げ、彼女が見ている方を見る。
すると、此方を見ている聖と火焔、水蓮、大樹の姿があった。
「・・・さすが紫影ね。ちゃんと、捕まえてきたのね」
「・・・ああ」
「ふふ、じゃあ、その子達もあの三人と同じ牢へ入れておいて」
聖の声に当たり前のように従った水の国の兵士が、花音達を連れていこうとする。
「花音!」
何か言いたげな火焔達から視線を逸らし、そのままついていこうとした時、紫影の声がして彼を見た。
紫影は名を呼んだ以外、何も言わなかったが、その目で〈後で助けに行く〉と伝えてきていて、花音は一つ頷くと兵士達についていった。

