「どうすればいいの?」

「術を破るには、幾つか方法がある。一つ目は術者を倒す、二つ目は術者のじゅつを打ち消す、三つ目は掛けられた本人が、自分の意志で術に打ち勝つ、四つ目は掛けられた奴を倒す」

「た、倒すって」

「術を掛けられた奴の死と同時に術は解けるってことだ。ちなみに、三つ目の方法も、余程強い意志を持っていなければ、恐らく・・・自滅する」

「!?だ、駄目だよ!そんなの!」


咄嗟に花音は声を上げた。そこに、飛鳥の冷静な声が聞こえてくる。


「三つ目と四つ目が駄目なら、一つ目か二つ目のどちらかってことね」


その言葉に、家の前で会った女を思い出す。

恐らく、術者はあの女で間違いない。

だが、今、あの女と対峙したところで、勝てるとは思えない。

となると、もう方法は一つしかなかった。