「・・・教えて。風夜は一体どうしちゃったの?」

「ちょっ・・・、花音!?」


問い掛けた花音に、飛鳥が慌てて声を掛けてくる。


「いいの?このタイミングで現れるなんて、怪しいじゃない」


言われて、花音は紫影を見る。

何故かはわからなかったが、彼のことは信用していいと思った。


「お願い、教えて」


その言葉に紫影は頷き、話し始めた。


「今の彼奴は、操られている。それも抵抗したせいで、かなり強く術をかけられたな」

「抵抗?もしかして・・・」


紫影の言葉に、花音は心当たりがあった。

再会してから、少し様子がおかしかったこと。

襲ってきた時に言われた「逃げろ」という言葉。

あれらは、風夜が術に抵抗していた時なのだろうと。