「そうだ。あのね、風夜に紹介したい人達がいるんだ」

「紹介したい人達?」

「うん。私のクラスメイトなんだけど、元々は向こうの世界の人だったんだって」

「・・・ふぅん」

「風夜のことも紹介したいし、明日、皆に都合のいい日を聞いてみるね」

「・・・ああ」


そこまで話して、花音は首を傾げる。

何だかいつもと様子が違う気がした。


「風夜?」

「・・・ああ。悪い。・・・まだ少し怠くてな」

「そっか。疲れてるよね。夕食出来たら、また来るから休んでていいよ」


そう言って、花音は部屋を出た。