静かになって、開いていた窓から風が入ってきた。 「平瀬。お前には本当感謝してる。 ありがとな。」 急に、ありがとうって言われても。 「翔馬に感謝されるとは思わなかった。」 「明日で最後かもしんねーから言っといた。試合でも、来てるの知ってたけど、 知らないふりして、来てたんだって喋りかけたりして。 いつも元気もらってた。お前はわかんなかったかもしんねーけどな。」 「そうだったんだ。」