ずっと好きだった。

「長岡め。翔馬じゃないと物足りないって感じだな。

翔馬、早めだが行けるか?」

「もちろんですよ。監督。」

翔馬は自信満々に言った。

「交代A高校」

小林先輩と交代。長岡は満足そうに笑みを浮かべた。

強い相手とやるのが楽しいのかな。

得点22対20。2点差のリードをしてるうちのチーム。

翔馬が戻ってきたことで、長岡は完全なシュートには

行かせてもらえなかった。

佐伯先輩のスリーポイントが入れば、

相手のシューターもスリーポイントを決めてくる。

こちらが決めれば相手も決める。

それを繰り返して行くうちに、2Qが終わった。

得点は38対33。まだうちのリードが保たれてる。

「ハーフの時間は5分です」

「いいぞ。全員いい動きだ。後半集中力を切らすなよ。

相手はインターハイで必ず当たる。今勝って自信に変えるんだ。」

監督は、K高校に負けたことを根に持っているみたい…。