ずっと好きだった。

翔馬は真剣にこちらを見てた。

「ずっと一緒に居たい。

傍にいてほしい。絶対寂しい思いさせないから。

俺と、結婚してください。」

「…はい!」

翔馬は自分のネックレスから指輪を外し、

あたしの左手薬指にはめた。

あたしも、同じことを翔馬にした。


あたしは家まで翔馬と帰っていた。

ふと、思いついてあたしは聞いてみた。


「翔馬、中学の時の卒業式前日、

あたしと別れるとき…あれ、なんて言ったの?」

「あぁ。聞こえてたの?」

「なに言ってるか分からなかったけど」

翔馬は、笑ってた。

「ずっと…」

「え?」

「ずっと好きだった…って言ったんだ。

あの時の俺には告白する勇気が出なくて…

卒業式のあと、やっと告白できたんだ。」

「そうだったんだ。じゃあ、こっちに戻ってきて、

あたしを好きになったのは…いつ?

あたしってば、自分のことばっかりでなにも気づかなくて…」

翔馬は、くすくす笑って言った。

「昔っから本当に鈍感だよな。ははっ」

「違うってー!」

「…ずっと好きだったよ?

会った時からずっとな。」

ドキドキして、笑うことしか出来なかった。

この人に出会えてよかった…。

これからも、ずっと一緒にいようね。翔馬。






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