【side みちる】


…。どうしよう。

「お母さん…」

「大丈夫よ。自信持って」

あたしは探した。自分の番号を。

556番。556番、556...あっ!あった!

「あった!お母さん!あったよ!」

「やったわね!」

晴れてあたしは、大学に合格した。

真っ先に連絡したのは、紗香。

紗香には一番に、伝えるって約束してたし。

返信が、すぐきた。

【うそ!よかったじゃん!✨

私は明日発表だよ。ドキドキする(笑)】

やった。あたし、頑張って栄養士になる。


―――プルプルプルプル。

《どうしたー?》

「大学受かった!」

《え!まじ?すげーな!》

「そう。それでね、今日家でお祝いみたいなのするんだけど、来ない?」

《俺が行ってもいいの?》

「うん!お母さんもいいって言ってたし、

翔馬も昨日合格したじゃん!」

《そうだな。じゃ、行くわ。

まじで楽しみ》

「うん!あたしも。」

《じゃーな》

「ばいばーい」

プツッ。

早く会いたいなぁ。