「ここって…?」

「いーからいーから。こっちこっち」

翔馬についていく。


変な崖?みたいな所に階段があってそれを登る。

翔馬登るの早いっ。

やっとあたしは登り切った。


「わぁ…」

あたしは思わず声が出た。

ここから、町が一望出来てる。


「すごいだろ?」

「うん!でも、なんでここに連れてきたの?」

「あと、10秒すればわかるよ」

あたしは不思議に思ったけど、10秒後にわかった。


ヒュ~~~~ドンッ!

大きな花火が打ち上がった。


「えっ。めっちゃ綺麗…」

「花火好きなんだ」

「大好き」

こんなに綺麗なものを作る人のことを尊敬します。


「ぶっ。みちる可愛いっ。」

翔馬は笑いながら言う。

「笑いながら言うこと?」

なんだかんだいって、あたしも笑ってるけど…。


花火が終わって、あたしたちも帰った。

「送ってくれて。ありがとう」

「当たり前だから。じゃーな」

キス…してくれないんだ…。


そう思って翔馬の背中をみてたら、翔馬が振り返った。

「してほしい?」

「なにを…?」

自転車を止めて、また戻ってきた。

「いまみちるが思ってる奴」

「…うん。」

翔馬は、あたしに深いキスをした。

上手くできなくて、息が荒くなる。

「はぁ…はぁ…//うぅ…」

「ばか…我慢できなくなんだろ…」

翔馬はおでこをあたしのおでこにくっつけてくる。

「また今度な」

ニヤッと笑って、翔馬は帰っていった。


翔馬の事考えると、キリがない。

もっと、たくさん思いで作ろ。