ずっと好きだった。


「いいぞー。ナイス食らいいつきだ。

相手の、8番、江藤が厄介なんだ。なんでかわかるか?架端」

「外も中もできて、なおかついまスリーを1本も外してない奴です。あいつは」

「そーだ。それが分かってるなら、言えるのはただひとつ。

あいつにつくのは、架端。お前だ」

分かってるというような顔つきで、コートへ出て行った翔馬。


第2Q。

マイボールからスタート。

翔馬がゆっくりとボールを運ぶ。

ダッダッダッ、キュッ。

素早いドリブルで翔馬はスリーポイントシュートを放つ。

綺麗なフォーム…。

シュパッ。


会場が湧いた。

このシュートで、波がウチのチームに来た。

どんどん点数が入る。

ぴっーー。

「タイムアウト!白!」

さすがに相手の監督もタイムアウトを入れる。