「みちる嫉妬してる〜。可愛い〜」 親友の井上愛実が、あたしをからかってきた。 「何言ってんの、愛実。なんであたしが嫉妬なんてしないといけないの?」 「だって、みちる架端のこと見てるときすごくキラキラしてるよ?」 「してないから!」 愛実はあたしのことをこうしてからかってくる。 あたしの名前は、平瀬みちる。小学校の頃からバスケが好きなあたしは よく、こうして試合を見に来たりする。