「翔馬先輩かっこよすぎーー。」

1年のマネージャーの、香音(カノン)ちゃんに汐織(シオリ)ちゃんが目をハートにしていった。

この子たちには、あの頑張りじゃなくて翔馬がかっこよく見えてるんだよね…多分。

「みちる先輩まだ帰らないんですかぁ?」

「うん。香音ちゃんたちは?」

「帰りまーす!それじゃ!」

香音ちゃんたちはあっさり帰っていった。

もー。手伝おうとか思わないのかな。

あたしは1人で、ジャグを片付けてた。


「あっちーなー!」

「あ。終わったの?」

「ああ。疲れた」

あたしは一応残しといた、ジャグの中の飲み物をコップに入れて渡した。

「さんきゅ。」

翔馬はそれを一気に飲み干す。

「1年のマネージャーにやらせりゃいーのによ。

なんでお前だけでやってんだよ。」

「ちょっと言うのがめんどくさくてさ」