「は?会いたいからに決まってんじゃん。

俺、まだお前の事好きだからね?

まだっつーか。一生だけど。」


「おい!そこでなにやってる!

もう自由時間は終わってんだぞ!」

「わっ。やっべ。逃げろ!」

翔馬はあたしの手を掴んで走りだした。

えー!逃げないで素直に怒られようよ。

罪が重くなるじゃん!

ホテル内は広いし、さすがに先生もついてこれないみたい。

「はぁー。やっと落ち着いた。」

「疲れたー。あの場で、怒られたらよかったじゃん。」

「やだね。そしたら平瀬と会う時間みじけーもん!」

少し照れながらだけど、笑いながらそういった。