「えぇー!そうなの?

いいなぁ、めっちゃ青春じゃん!」

紗香に、翔馬の手紙の話をした。

紗香は少し興奮気味にそういう。

「楽しんできなー!あたしは早く寝ちゃうと思うし、丁度いいよ!」

笑顔だけど本当に大丈夫かな。

「ほんとに、寂しくない?」

「なんの心配してんの、あんたは。

気にしないでいいから、行ってきな!」

「うん、ありがと!」


8時55分。あたしは部屋を出た。

まだ自由時間だけど、なぜかこそこそ行ってしまった。

広間に行くまで、先生に会わなかったなぁ。

意外と会わないもんなんだね。

広間に行くと、翔馬はもう待ってた。

「よかった、来てくれた。」

「え?」

「来ないかと思ってびっくりした」

これって…告白するチャンスだったりして。

2人きりだし。

「あ。ていうか、なんで呼び出したの?」