紗香は珍しく怒った顔をした。

「どうしたらいいの?対応の仕方がわかんなくて」

「対応なんてする必要ないよ。

いままで、みちるはどれだけ苦しめられてきたのよ。」

「そうなんだけどさ…」

でもやっぱり、冷たい対応は取れない。

「ま、とりあえず。相手に気を持たせるようなことは

しちゃダメだよ。みちるにはちゃんといるんだからね」

「うん。それはもちろん」

チャイムが鳴り、皆席に着く。

しばらくすると、紙が回ってくる。

開いてみると中には…

『昼、話したいことがある。

体育館きて』

そう書いてあった。

もちろん送り主は、翔馬。

いったい…なんのつもりなのかさっぱりわからない。

彼女がいるから、休み時間は毎日教室にいないのに。

色々考えてるうちに、昼休みに。

一応、体育館に来てみると、そこにはたしかに翔馬の姿。

「翔馬。話って何?」

「俺、彼女と別れる。」

「はい?」