後ろから抱きしめられる状況に。

「ごめん。一応我慢してたつもり。

でも限界なんだよ。悪いけど…

返事…そろそろ聞かせて。」

…佐伯先輩のことあたしは真剣に考えてきた。

顔は怖いけど、優しくて、バスケ上手くて

頼りになって…悪いとこなくて。

「あたしでも…いいんですか?」

「ああ」

「お願いします。」

そう言うと、佐伯先輩ははっと驚いた顔になった。

「泣かせたりしないから。安心しろ」

「佐伯先輩…そろそろ離れてください…」

「俺のこと名前で呼んだらいいよ?」

「えっ?無理ですよ…」

ギュュッ。さらに抱きしめてくる。

「は、遥せんぱ「先輩いらない」

「はるかぁ///」

勢いで言ったら、言えたけど…恥ずかしい。

「可愛すぎ//」

「佐伯…じゃなくてー。遥が言えって…」

ちゅ。

かぁぁぁ。一気に顔全体が、赤くなった。

「い、いきなり、何するんですか!」

「好き。」

こ、この人は…。

これでいい。遥と一緒になら幸せになれるよ。

「今日はそろそろ帰るわ。

早く治して明日は学校来いよ」

「わかりました!したまで…」

「敬語。」

「あ。うん。下まで送る」

敬語に慣れきってて、なんか難しいなぁ。

「じゃあ。明日学校で」

「ああ。じゃあな」

遥は笑って、出て行った。

明日学校行くのが少し楽しみかも…