ずっと好きだった。

「…付き合ってないし。好きでもない。」

「じゃあ。よかったー!これで心置きなく付き合えます!

ありがとうございます!」

あたしは、それを無視するかのように歩きはじめた。

なんで?こんなにも苦しくて、涙が溢れてくるの?

もう…嫌だよ。

「ただいまー」

「え?みちるー?どうしたの?」

「ちょっと貧血っぽくて帰ってきた」

「えぇー?」

お母さんは驚きながらも、そこまで気にしてはない。

大丈夫だろうと、思っているんだよね。

少し、寝れば忘れられる。

もう、翔馬のことは忘れよう。

スーッと、眠気に襲われた。

夢も見ないで、ぐっすり眠った。



目が覚める。時計は、午後6時半を示してた。

かなり寝ていた。今ちょうど部活の時間だ。

鏡を見ると、泣いた目が少し腫れてた。

ピンポーン。