「あ。そういや俺、明日から文化祭の準備始まるから一緒に帰れないわ。」
「そっか......」
あたしと悠衣斗は別々の学校。
だけど、学校と学校がすごく近いから
いつも悠衣斗が迎えにきてくれて、一緒に帰る。
悠衣斗はバスケ部だから、終わるまで
あたしは課題したりなんなり.....。
明日から一緒に帰れないのか。
結構さみしいな。
「え。なに、さみしいの?」
冗談っぽく言いながら笑う悠衣斗。
「うん。」
あたしは、うなづきながら下を向く。
「......ちょ、お前そうゆうの反則。」
へ?
あたしが顔を上げると同時に、顔を背けられる。
ちょっと赤くなってるじゃん。