~side 柊夜~
『りんとは生まれた時から一緒だから俺も17年、かな』
なぜか始まった幼なじみの話。
でも、普段見れない一面が見れて嬉しい。
ボッーとしていた飛鳥さんがご飯をこぼした
ので、それを橋本さんがとっている。
2人を見てて安心する。この2人には
このままでいてほしい。
「じゃあね、黒川くん」
あっという間に下校時間。
バイバイ、と告げて帰る。
疲れたな、今日も。
ふと、気づく。誰かついてきてる。
まぁ、誰かなんて見なくてもわかる。
『りん』
「なぁんだ、バレてたの?」
そう、幼なじみの岩高りん。
「だって、最近かまってくれないじゃない」
『俺たちもう、高校生だし。』
いつまでたってもりんは俺にくっついてくる。
昔から変わらない。
「そんなの関係ないよ、私達はずっと一緒でしょ。」
『それは…………』
「柊夜は私から離れられない。いくら柊夜が
離れたいって言っても。」
その言葉は重たかった。